私は現在38歳になる男性です。
21歳の時の怖い話です。高校を卒業すると同時に
私は実家を離れ一人暮らしをしていました。就職先が故郷からは遠くになってしまったので
仕方がありませんでした。この年の2月のとある日の事です。
仕事が終わって自宅についたのが
夜中の1時くらいだったと思います。自宅のドアを開け、玄関で靴を脱ぐと
誰もいないはずの部屋に人の気配を感じました。いやな予感がしましたが、そのまま私は部屋に入りました。
先に電気をつけようと思ったのですが
部屋の隅のほうに目線を奪われました。そこには、こんなところにいるはずもない
高校時代の友人が2人立っているではありませんか。私は久しぶりと声をかけました。
その言葉が私の口から出たことは意外でしたが、
無意識の内に出てしまいました。友人二人は微笑んだ顔でうなずきました。
この時、私は電気をつけようと思い友人2人から目を離し、
電気のスイッチを確認して電気をつけました。そして友人二人を見ると友人二人はそこにはいませんでした。
不思議な出来事でした。怖さは全く感じませんでした。
次の日に高校時代の別の友人から連絡が入りました。
昨日私の部屋で会った2人が交通事故で亡くなったと聞かされました。日にちは私が自宅で2人にあった日で、
時間も丁度それくらいだったそうです。私はびっくりしたのと同時に、涙がこみ上げてきました。
仲が良かった友人2人がなくなってしまったことがとても悲しく、
あの世へ行く前に私に会いに来てくれたのだなと思うと少し憂いかったです。


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