もう20年ぐらいの前の話です。
やんちゃくれだった高校生時代。
親に怒られても深夜まで遊んでいました。
若い時は何しても楽しい時期です。
その日は運動会。
運動会が終わって皆で打ち上げをしよう
ということになり夜の8時ぐらいから近所の公園に集まりだし、
総勢150人位集まったと思います。
150人がそれぞれ運動会のチームに別れて
未成年なのにビールやチュウハイを飲んで馬鹿騒ぎしていました。
集まった公園はとても大きく
何個かのエリアに分かれていて遊具エリア、
サッカーエリア、ランニングエリア等色んなエリアがあります。
大きな公園のため公園事務所というものがあり
そこに綺麗なトイレがありました。
他のエリアのトイレは少し汚れていたり古かったりして
気味悪かったので使用しませんでした。
わざわざ汚いトイレを使わなくても
綺麗なトイレがあるのだからそこを使いますよね。
酔っ払った酔いどれ高校生たちはそのトイレを使用していたのです。
夜も更けた深夜2時頃かと思います。
私と友達と2人で女子トイレに向かいました。
トイレには大きな鏡があり
その後ろに3つ個室が並んでいたので
友達と何処に入るか相談しました。
私は一番手前、友達は真ん中に入り、
奥のトイレは誰も入って居ませんでした。
お互い少し怖かったのか色んな話をしながら用をたしていました。
私が一番に済ませて手洗いに行くと個室のトイレが見えます。
私が出てきた個室と一番後ろのドアが開いていました。
ふと鏡の自分を見ると…
真ん中のドアの上の方から手が出てきています。
私はトイレットペーパーが欲しいのかと思って友達に聞きました。
トイレットペーパー足りないの??でも友達は
全然足りるよ!
といってカラカラとトイレットペーパーを巻き取る音が聞こえます。
またふっと鏡に目線を戻すと
手がだんだんと伸びてきて肘ぐらいまで出てきていました…
怖くて思わず鏡から目を背けて目を閉じていしまいました。
その瞬間、友達がドアを開け、おまたせ!
と声をかけてくれたのでこわごわ目を開けると…
手はなくなっていました。
手が出てきた個室のトイレに入っていた友達には怖くて言えず、
その日以来、深夜まで遊び歩くのをやめてしまいました。
今でもその手の白さは忘れられません。
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