私の父親は11年前くらいに突然亡くなりました。

父親が亡くなったあと私の親友が病気で
3か月後に亡くなってしまい
ました。

その年は頭がおかしくなるくらい悲しさでいっぱいの毎日でした。
母親もガラッと変わってしまい毎日死んだように生きていました。

そんな状態なのに私はあまり両親には優しく接することが出来ず
生きてきたせいか、独り身になってしまった母親にも冷たく当たっていました

そして私は母親といたくないからか母親と離れ
一人暮らしを始めてしまいました。

それでも実家にピアノがあり
私は毎日のようにピアノを弾きには行っていました。

母親は精神病院へ入院したり通院したりの毎日
それでも私の意固地な性格は変わることがなかったのです。

ある時、「お米がなくなってきたから買ってきてほしい」と母親に言われました。
なんでも私に言わないで自分でやって!」私は言ってしまったのです。

母親は車もないしス-パ-からはとても遠い場所

でも強気でそれを言ったとしても次の日には普通だ、
それが家族だなんて思っていました。

お米のことを言われた次の日は買うものも特別ないのに
私はウインド-ショッピングをしに行っていました。

そのショッピング先を出るとき、
亡くなった友人に瓜二つの人が私の車の前を走っていました

車のバックミラ-でもわかるほどそっくりなのです。
私はなぜか付いていきました。

どこへ行くのかな?
興味本位でした。

私はショッピングのあとに実家にいつものように顔を出すつもりは
なんとなくきまづかったのでなかったのです。

そのまま友人にそっくりな人の運転する車をつけました。
私も仕事へ行く時間になり、途中で違う場所へ行きました。

次の日、ピアノを弾きに実家へ行ったら・・
犬のうんちが散乱していたので、「なんで片づけないの?!」と
言って顔を上げたその前で母親は自殺していました。

震えが止まらず吐き気も止まらず大変なことをした母親に怖くて怖くて。

私が言った「自分でやって」という言葉に途方にくれたのではないか
自分を責め続けました。

いなくなって初めてわかる。
いつもいるときにはわからない。

なんでいるときに気付かなかったのか。

どうして優しい言葉をかけてあげることが出来なかったのか。
いまだに自分の中には闇があります。

友人にそっくりな人を見たのは、
友人が何かを教えてくれたのだと思いました。

それ以来、心を改めた私は
二回目に友人にそっくりなその人と温泉であったあとには、
何も起こりませんでした。