これは私の親戚のおばさんが体験した怖い話です。
おばさんが学生のころ、友人三人とおばさんの四人で
とあるお寺に車で肝試しに行ったそうです。車でそこまで行き、お寺に行くための石段の傍に車を停め、
ゆっくりとゆっくりと石段を登っていきました。石段を登っているときは、不気味すぎるほど静かな状態で
あまり誰も喋らずに登っていったそうなのです。しかし、石段の中腹辺りに差し掛かったとき、
突然お寺の方から、うぃいいいいいいいん、
というモーター音(おばさんはチェーンソーの音みたいだったといってました)
がしたそうです。突然のその音に、全員びっくりして慌てて石段を駆け下りていき
急いで車を出したそうです。帰りの車で、さっきの音はなんだったのか、
心霊現象なのか、のような話題で盛り上がっていました。しばらく車を走らせて、ふっと外を見ると
小さな女の子が自転車をこいでそばを走っていました。その時おばさんは「こんな時間に何で子供が一人で……?」っと
不思議に思ったそうですが、とくに口にしなかったそうです。そして、二股の分かれ道おばさんの乗った車は左へ、
女の子は右へ曲がっていったそうです。その後車内は無言になっていたそうですが、
友人の一人が「さっきの子なんで一人だったんだろうな」
っと口にしたところ、おばさんふくめもう一人の友人も確かにそうだ、
なんでなんだろうっと不思議がっていると、
運転していた友人が不思議そうな顔をしてこう言ったそうです。「え、さっき女の子なんていなかっただろ」
その言葉で車内はプチパニックになり、
暫く騒然としていたのですが誰かが
「もどって確かめよう」っと言ったので、
さっきの二股の分かれ道までもどっていったそうです。そして分かれ道にもどって全員絶句したそうです。
なぜなら、そこは分かれ道なんてなく
女の子が曲がっていった右側はただ川が流れているだけだったそうです。


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