広島県廿日市市の宮島には、
海の中に立つ鳥居や神殿で有名な厳島神社があります。

とても美しい光景なので、
恋人のデートスポットとして最適です。

しかしながら、その宮島でデートをすると
別れるという都市伝説
があります。

別れるといわれている理由は、
厳島神社には女神しかいないから。

男女カップルが行くと、
女神が嫉妬してカップルを別れさせる
というのです。

実際、厳島神社のご祭神は、以下の3柱の神様です。

市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)
田心姫命(たごりひめのみこと)
湍津姫命(たぎつひめのみこと)

この3柱の神様は、海や航海の神様です。
海の中に鳥居や神殿があるのもうなずけますね。

地元広島県民に広く知られている都市伝説はここまでです。
しかしこの話には続きがあります。

この都市伝説が広まった背景には、
なんと遊郭が関係しているのです。

江戸時代、広島城の城下町に遊郭がありました。

ところが江戸幕府からの命令で、
城下町から遊郭を排除させるよう迫られます。

広島藩では、広島城の城下町にあった遊郭を
宮島に移転することで解決しました。

今も昔も、風俗で遊びたい夫を笑顔で送り出す妻なんて、
いるわけがありません。

当時の夫たちは、宮島遊郭に行くために妻を納得させようと、
こんなデマを言いふらしました。

「厳島神社のご祭神は女神じゃ。夫婦で行くと嫉妬して、
わしらを離縁させるじゃろ。おまえは絶対来たらいけんけぇのぉー」

そう、これが都市伝説の始まりなのです!

遊郭で遊びたい男性の言い訳デマが、
今も真しやかに語りつがれているとは!

というわけなので、宮島でデートをすると別れることはないでしょう。
宮島デートを検討している皆さま、ご安心を。