私は、フリーターでコンサート・イベントスタッフの
仕事をしていた時のことです。

仕事がある日はいつも電車に乗って
帰ってくる時に運賃を節約しようと、
他の路線に乗り換えるJRの駅まで自転車で乗って、
仕事に行っていました。

ですので、自転車に乗って、自宅までの時間として、
1時間くらいかかっていたのです。

ある日、雨が降っていて
仕事の帰りも雨が降って河童を来て自転車で帰る途中、
いつも近道をしようと遊歩道の中を突っ切っていっていたのです。

時間としては、0時を過ぎていたでしょうか?

街頭も消えて真っ暗な状態で、
私の自転車の灯りだけだった
のです。

しばらく進むと、前方に髪の長い女性の方が
歩いているのがわかった
のです。

でも、その女性は雨が降っているのに傘を差さずに、
ずぶ濡れ状態で歩いていた
ので、
おかしい女性だと思いながら、
その女性の隣を通り過ぎていったのです。

出口に差し掛かった時に、
あの女性ずぶ濡れだったけど大丈夫かな、
風邪をひかないかなって思って、
女性が歩いていた付近までもどったのです。

ちょうど折り畳みの傘を持っていたので
貸してあげようかと思った
のです。

それか、後ろに乗ってもらって
自宅まで送ってあげようかといろいろ考えていたのですが、
その女性はいなかったのです。

女性とすれ違ってそんなに走ってないので、
いるはずなんだけどと思ったのです。

脇道に入ったと思ったのですがその通りは、
曲がる所もなかったのと、
川が流れている所でしたので、
他に道はなかったのです。

おかしいと思って、私は戻ろうとしたら、
すぐ前方に女性が歩いているじゃないですか?

声をかけても返事もなかったので、
私は自転車を押して歩いて大丈夫ですか?

女の子がこんな時間に歩いていると危ないので、
私が家まで送ってあげます。と言ったら、

女性は私の方に振り返って、
ありがとうございます。といった
のです。

私は折り畳みの傘を出そうと思って
カバンに目を向けた瞬間女性は消えたのです。

私は、自転車に乗って家に帰ろうとしたら、
なんだか重い感じがした
ので、
ふと後ろを振り向くと女性が私にしがみついていたのです。

私は怖くなって一目散で自転車を走らせたら、
お墓を過ぎたあたりで、自転車が軽くなった
のです。