この話は、僕の実体験のお話です。
中学生のころに、近所にある廃病院に
私を含む友達5人で遊びに行こうという話になりました。一階の入口のところで、
すでに嫌な雰囲気が出ていたのですが、
中学生になって生意気盛りの僕たちは
「別になんともないな!」「余裕だろ!」と口々に発言してました。入り口から入り全ての部屋を見て回り、
なにもないまま屋上にたどり着きました。屋上で記念撮影をしようという話になり、
みんなで並んで写真を撮りました。そのとき、普段何の問題もない
デジカメのシャッターが押せなくなるというべたなことが起こり、
変に興奮している中、一枚だけうまく撮れた写真がありました。その写真を見直すと、
屋上に入ってきた扉の所で白い服の女の人が立っていたのです。みんなで慌てて帰ってから、
友達のお父さんが霊媒師をしていたので写真を確認してもらい、
全員お祓いをしてもらいました。その後は何事もなく高校生になり、
心霊スポット等にも行かず穏やかな日々を送っていました。そんなある日、高校の先輩が
「廃診療所行こうと思ってんだけど、お前あの辺出身だよな?」と
声をかけてきました。私は、「あそこは行かないほうがいいと思いますよ。」と
忠告したのですが、先輩は、気にも留めず
「明日の夜に友達と行ってくるわ」と言っていなくなりました。数日後、その先輩が近づいてきて、
「おいおい!!あそこの廃診療所、地下から屋上で見てきたけどなんにも起きなかったぞ!!」
と言ってきました。私はその瞬間ゾッとしました。
なぜなら、その廃診療所には地下は存在しないからです。先輩の体験は何だったのでしょうか。


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