これは私が大学生時代に、
当時住んでいたアパートで経験した出来事です。

私は都心の大学に進学することになり、
実家を離れて大学の近くに
アパートを借りることになりました。

自分では実家から通いたかったのですが、
親にお金を出してもらい借りてもらったので、
そのアパートに住み始めました。

最初の頃は自分ひとりだけの空間ができたことに、
とても喜び楽しい日々が過ぎて行きました。

大学でも友達ができだし、アパートに呼んで、
一緒にテレビを見たりゲームをすることもありました。

しかし私にはいつも、
友達の挙動がおかしいと感じる点がありました。

よく遊ぶ友達は2人で一人をA君、
もう一人をB君としましょう。

A君はいつも変わりなく
普通にゲームをしたりして過ごしているのですが、
B君の方は私のアパートに来ると
私の足元ばかり見ている
のです。

私の足元ばかり見るので最初の頃は、
靴下に穴でも空いてたかなとか
足が臭うのかななんて思っていました。

ある日Aくんは大学の課題が終わらないので
居残りをしていて、私とB君だけでアパートで
ゲームをしていました。

私は思い切ってB君に、
なんでいつも僕の足ばかり見るのと聞いてみました。

するとB君は、だってお前の後ろに
足が見えるんだもん
と言いました。

私は絶句してしまい、
何言っているんだと怖くなりました。

B君によると私のアパートに来ると常時、
私の後ろに誰かが張り付いてるかのように、
足が二本見えているのだそう
です。

そのため私が後ろを向くと、
その足の持ち主の全体像を見てしまいそうで怖いので
絶対見ない
というのです。

私は恐怖で立ちすくんでしまい、こう言いました。
後ろ見て

B君嫌だと言いましたが、
強引にお願いだから見てと頼み込みました

そしてゆっくりB君向かって後ろを向きました。

その時のB君のハッと息を飲む音と、
振り返った時の表情は今でも忘れられません

B君は私が振り返ると同時に、
アパートを飛び出していきました。

その日以来、B君を大学内で見ることはなくなりました

A君よると講義に出てこなくなったので
家に行ってみたところ、自分の足をジッと見つめて女が、
女がとずっとつぶやいていたとのこと
です。