ハワイのパールハーバーを訪れた際、
自身が体験した話です。軍属の主人のパーティーに同行するため、
ワイキキのホテルへと向かいました。主人が仕事を片付けるために
職場に寄りたいと言うので、
私はオフィスの近くを散歩して待つことにしました。第二次世界大戦中に
真珠湾攻撃があったパールハーバーには、
メモリアルが建設されて記念碑が在ります。メモリアルの近くを何気なく散歩し、
海を見ながら主人の職場に戻りました。滞在時間は、20分も無かったと思います。
その夜、ワイキキのホテルで
主人の職場のパーティーに参加し、
お酒を飲むのでそのままホテルに宿泊しました。パーティーでは夜遅くまで飲んでいたし、
慣れないイブニングドレスで疲れていたこともあり
すぐに眠りにつきました。気づくと私は戦争が起きている時代を
逃げ回っていました。どの国だったかは不明ですが、
敵の軍に拉致されて敵国に連れて行かれます。何故か学生時代に親しかった友人も一緒で
拉致された私達は、暗い部屋へと閉じ込められました。これから何が起きるのか不安でいっぱいでした。
敵国の軍人が私達の元へやってきて、
壁に埋め込まれている鎖に手足を固定されました。それから軍人たちが何かを取り出し、
拷問されるのだと気付きました。ここで交渉人のような人が部屋に入ってきて、
私達は部屋から移動させられます。また飛行機に乗せられた時、
交渉人らしき男性がハワイに戻れる条件が
売春することだと言いました。体中から冷や汗が出て、
それが夢だと気付き目を覚ました。昨夜の夢に違和感を持ちつつもホテルを後にしました。
その日の夜、今度はアジアの何処かの国に
拉致される夢をまた見たのです。怖くなった私は、
主人に二晩続けて見た夢の話をしました。最初はただ話を聞いていただけの主人でしたが、
後から主人のオフィスが第二次世界大戦中に負傷した
兵士を搬送する軍事病院だったことを知らされました。オフィスの中はボロボロで対地入り禁止区域もあるそうです。
それは、ちょうど夏のお盆の時期でした。戦争中に負傷した兵士の霊たちが
日本人の私にこのような夢を見せたのかもしれません。


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