ある日私は仕事を終え自宅に帰ると、静かな家の中から少し変な気配がしました。

怖がりの人にはよくある現象。あまり怖いことが好きではなく、そのように何か嫌な感じがしたときはかなり参ってしまいます。

怖かったので家内の明かりをすべてつけてから帰宅後すぐに入浴に入りました。シャワーを浴び頭をシャンプーで洗っているときなどに不意に視線を感じたことが誰しもあると思います。その時私は何かに見られている視線を感じました

ですが私も慣れっこです

「いやいやそんなもの無い無い、きっと今頭を洗ってるから次の出番待ちしているリンスーの視線やってこの感じは!」と謎理論で自分を奮い立たせ入浴を済ませ風呂場から脱衣所に移動した時

ガシャン

部屋の方からなんだか物が崩れたような音が聞こえた気がしました。脅えていた私は恐る恐る部屋の電気をつけて状態を確認すると、部屋の状態は全く問題ありませんでした

なんだ、何もないじゃないか

まぁそうそう怪奇現象なんて起こるはずがないということは怖がりな自分でもよく知っていたので乾いた笑いが出ました。さて、少し座って落ち着くかそう思った瞬間、事態は発生していました。

お気づきになっただろうか…

私は帰宅後家の中から変な気配がし、家内の明かりをすべてつけてから入浴に入ったのだ。つまり「入浴後私は恐る恐る部屋の電気をつけて状態を確認」という行動は矛盾しているのだ。