キッチンで料理をしていた彼女は、冷蔵庫から妙な臭いを感じた。腐った肉のような、鼻をつく匂い。扉を開けても何も見つからず、掃除しても臭いは消えない。その夜、眠っていると、冷蔵庫の扉が開く音が聞こえてきた。見に行くと、閉まったままだが、臭いが部屋に広がっていた。
翌日、冷蔵庫を処分したが、新しい冷蔵庫でも同じ臭いがした。夜になると、臭いとともに低い呻き声が聞こえ、冷蔵庫の前で立ち尽くす影が見えた。ある晩、目を覚ますと、ベッドの横に冷たい空気が漂い、臭いが彼女を包んだ。彼女はもうキッチンに近づけない。


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