深夜、勉強中の学生が古いラジオをつけた。雑音に混じって、「助けて」と繰り返す声が聞こえる。電源を切っても続き、夜、名前を呼ぶ声が響く。翌日、ラジオが勝手に鳴り、声が笑いに変わった。捨てても戻り、学生は耳を塞ぐが、頭に雑音が響く。月明かりの下、ラジオから白い手が這い出し、彼の指を掴もうとした。

友達に話すと、「そのラジオ、昔、変な声がしたって噂があったよ」と教えてくれた。学生は目を閉じ、ラジオの音が聞こえるたび、背後に気配を感じる… … … あれはまだ彼を呼んでいるのかもしれない。