雨の夜、大学生が窓に指痕を見つけた。拭いても次の日には現れ、夜、叩く音が響く。月夜の下、窓が開き、白い指が這い出てきた。板を打ち付けたが、指が板を這う音が聞こえる。彼は目を閉じ、耳を塞いだが、音が頭に響く。

友人に話すと、「その窓、昔、変なものが見えたって噂があったよ」と教えてくれた。大学生は窓に近づかず、目を閉じるが、指痕がどこからか近づいてくる… … … あれはまだ窓の外にいるのかもしれない。