鹿児島県の限られた地域(大隅半島周辺)にあった風習で、
嫁を「おっとる:盗る」略奪婚の風習を
『おっとい嫁じょ』といいます。
この風習が注目を集めたのは、
昭和34年におきた強姦事件がきっかけです。
おっとい嫁じょは女性を無理やり襲えば、
その女性は襲った男の嫁になるというとんでもない風習です。
主犯の男はA子さんを気に入ったのですが、
A子さんにはその気がなく主犯の男が
熱心に口説いても相手にされません。
ごうを煮やした主犯の男は仲間とともにA子さんを監禁して、
なんと全員でA子さんと行為に及びます。
主犯の男性がこれはおっとい嫁じょなのだから、
後はA子さんと両親が挨拶に来ると思っていましたが、
そこに現れたのは警察です。
強姦罪で主犯の男性とその仲間が逮捕され、
裁判にかけられるのですが弁護士は無罪を主張します。
これは犯人たちの住む地域ではおっとい嫁じょという風習で、
犯人たちにはそれが犯罪だという認識がないというのです。
驚くのは主犯の男が住む村の住人が署名を集め、
犯人達の情状酌量を訴えます。
学校の校長が、
昔は私も提灯を持って男を手引したことがあるといい。
地元の風習にどうしてお前たちが文句を言うのだと、
警察を批判する者もいて。
今では考えれない光景がそこでは繰り広げられます。
もちろん主犯の男性含めて、
犯人たちには有罪がくだされます。
地域の風習といっても、
犯人たちには犯罪だという認識があったことが
判決文に記されています。
もちろん今ではおっとい嫁じょを行うような人はいませんが、
ときおりこの事件に近いことを言う人を見ると
心底呆れてしまいます。


2016年12月2日 at 9:44 PM
なんか昭和34年の事件で馬鹿な男の身内と弁護士が言い訳に使ったせいで都市伝説化してるけど
「おっといよめじょ」ってのは「なまはげ」とか「ハロウィン」みたいな村の伝統行事だぞ
地元で先祖代々やってきた「おっといよめじょ」の流れを説明すると
村の子供たちが新婚夫婦の家に行って「嫁を差し出さないと暴れるぞ」と言う
庭には簡単に作った暴れて壊す用の垣根が準備してある
「嫁をよこせ」 「それはやれん」 「じゃあコレをよこせ」 「それもやれん」 「ならアレをよこせ」 「アレもだめだ」
そんな会話をしたあと「これをやるから帰れ」と言って用意していた食べ物を振舞って追い返す
これが「おっといよめじょ」で男が嫁を守る儀式だ。ルーツをたどれば「大昔ガチでそういう連中がいた」って事になるんだろうが
それを理由に「鹿児島では当たり前で誰も気にしてなかった、近年まで問題にしてなかった」なんてデマ流されてもな・・・
事件に関わった連中が地元で親子代々悪さをしてきたヤクザな一族だっただけだ
2017年3月3日 at 7:51 PM
↑なるほど そっちのほうが信憑性高い
2025年10月29日 at 7:33 AM
これ、本来は結婚を親が許してくれなかったり、難しい恋人達が周りの協力を得て、娘を連れ出し、婚礼を挙げる風習だと聞いたことあります。
当然、拉致や無理矢理なんて言語道断だそうです。相思相愛が大前提。
内心は別でも当時は家柄などで結婚を決めるのが当たり前で、これらの様々な理由から表立って認められない娘の親も、婚礼を挙げられたら仕方ないと、後日認め、両家が和解となるそう。
昔教えて下さった大学の年配の先生が聞いた当事者のおばあさん曰く、本人達の強い意志を周りの友人知人がサポート、娘を迎える支度を整えつつ、直接会えない2人の連絡は友人達が引き受けてくれたそう。
手筈を整えたあとは彼氏の頑張る番となり、夜半に娘の親に見つからないよう、恋人の部屋に迎えに行き、背中に背負って夜道を男性の家に向かったそうです。
友人達からいつの夜に迎えがあると知らされていたおばあさん(当時は10代中ば)は小さな風呂敷1つだけの荷物を持ち、恋人の背中に乗って夜道を進んだとか。
途中、長い道のりだから、何度も自分も歩くと言ったそうですが降りないでくれと言われ、男性が降ろしたのは自分の家の敷居を跨いでからだったそうです。
家では協力してくれた友人達や近所の人達、男性の親族が結婚式(昔は自宅での式らしい)の準備や料理の準備をして待っていて、着いたら白無垢に着替え、式を挙げたそうです。
この話を聞いた時はもうおじいさんの方は大往生された後で、おばあさんもかなり高齢だったみたいですが、おじいさんの事を『アタイの惚れた人』と呼んでたそうです。