三時ババア」とは、1973年(昭和48年)から1979年(昭和54年)にかけて、
鳥取県で発祥し広まった都市伝説です。

午後3時(または3時33分33秒)に、
小学校3階の女子トイレ3番目の個室に入ると、
ドアが開かなくなり、やがて、どこからともなく老女(三時ババア)の声が
聞こえてくる
というもの。

子供をさらい、4次元に連れて行くとされている都市伝説
四時ババア」と比べると、声が聞こえてくるだけの
三時ババアはノンアクティブなもののように思えますが、
鳥取県西部に住む60代半ばの方にお話を聞くと、
実際は少しばかり話が違うようです。

その方いわく、実際に「三時ババア」の都市伝説が広まったのは、
自分が小学生の頃のこと。

つまり、60代半ばの方が小学生の頃ということは、
1973年から1979年にかけてではなく、
1960年(昭和35年)前後ということになります。

内容も異なっており、三時頃に外をフラフラしていると
「三時ババア」が猛スピードで追いかけてくる
というものでした。

声だけでなく姿も現すアグレッシブな「三時ババア」ですが、
しかし、ここでも「三時ババア」は子供を追いかけるだけで、
特に大きな危害を加えるということはありません。

どうして年代や内容が異なっているのかは、
その方も分からないそう
です。

鳥取県は横に長い土地のうえに人口が少ない県ですから、
もしかしたら都市伝説の伝播に時間が掛かり、
その途中で内容も変化してしまったのかも
しれません。