下校途中に赤いコートを着た長い髪の美しい女性に、
「あたしきれい?」と声をかけられて「きれい」と答えると、
女はマスクを外して「これでもか?」と顔を見せる。
その口は耳まで届くほど大きく裂けていて…。
ぎゃーっとびっくりして逃げ出すのですが、
逃げても逃げても鎌を振り回して追いかけてくる。
女なのに足が速い。35年ほど前に流行った口裂け女。
口が裂けたのは整形手術が失敗したからとも言われ、
撃退するにはべっこうあめとポマードがいいと言われていました。
特にポマードはポマードと言葉に出すだけでも嫌なんだとか。
ポマードポマードポマードと3回言えば逃げ出すと有名な話です。
姉妹がいるけど揃ってバケモノだとも言われていました。
でもこの口裂け女、その当時は伝説ではありませんでした。
子供だけでなく大人たちも実在の人物と信じて、
口裂け女が出たという噂に学校も親も子供たちを守るために真剣でした。
口裂け女が現れそうなスポットもありました。
ただ流行のピークが短かったようなので
いつの間にか単なる迷信だったというところに落ち着いていたようです。
口裂け女対策として有効とされたべっこうあめなどは
既にその当時はそこらへんに簡単に売られている代物ではなく、
ポマードを使う男性もまわりを見渡してはそうそういませんでした。
口裂け女がきっかけでポマードやべっこうあめの存在を
知った子供もいたのではないでしょうか。
発祥はあとから知ったことですが、岐阜なのだそうです。
私はリアルタイムで流行の真ん中にいたことになります。
2015年7月2日 at 5:09 PM
元々口裂け女とされている人物は承認欲求がひどく強く、
人との距離を取るのが苦手な女性だったと聞きました。
友人も少なく、初めての化粧が赤い口紅だったとのことです。
承認欲求の強い彼女の事ですから、
誰かに着飾った自分を認めてほしかったのでしょう。
大人には相手にされません。
そんなときターゲットになったのが小学生だったとのことです。
ただ、小学生は素直ですから正直にそのメイクはおかしいと言ってしまった
口裂け女(仮)は逆上して暴力を振るってしまったとのことです。
ここで不思議になるのはポマードなどの
身を守る方法が噂として広まったことです。
これが本当なら口裂け女は
今でいうモテない女性が気合を入れて空回りしただけですから。
その仕組みとしては身を守るすべを知っている=情報として
優位に立てるという説があります。
怖がらせた後「実はこれをすると安全で…」と明かすことにより
多少の優越感を得ることができるそうです。
その身を守る方法は多岐にわたります。
べっこうあめを渡す、3階以上のビルに上る、
マスクを外したときに「それでもきれいですよ」
というなど多くの防衛方法を耳にしました。
これも自己顕示欲の一種ではないかと思います。
口裂け女となった女性は小学生のころから
精神が成長していなかったのではないでしょうか。
なのでターゲットとされたのは小学生が多かったのではないでしょうか。
そう考えると日本の福祉の在り方が怖く感じます。
2015年10月20日 at 5:31 PM
口裂け女は岐阜県多治見市の廃線にある愛岐トンネル群のひとつ、
13号トンネルから始まったと言われています。
正気を失った口裂け女は13号トンネルに住みつき、
近くの小学校に通う子供に向かって「ねえ、私キレイ」と迫るようになったと。
この13号トンネルを調べてみると、
口裂け女を生み出すのにふさわしいトンネルなのがわかります。
トンネル掘削が難しい場所だったこともあり、
13号トンネルの工事では20人以上の犠牲者を出し、
トンネル開通後も13号トンネルでは事故や人身事故が多発します。
昭和41年に新しい路線に切り替わるのですが、
13号トンネルの中では列車の走行する音が響くと言われ。
事故や人身事故の犠牲者と思われる幽霊が今も目撃され、
開通から現在まで奇妙な出来事が続いています。
13号トンネルを含む愛岐トンネル群は、
2009年に国の近代産業遺産として登録され。
13号トンネルも一般公開に向けて整備が計画されるのですが。
12号と13号トンネルはトンネルを通る事を防ぐように、
トンネルは途中で廃線後に作られた構造物で塞がれています。